遺伝子組換えの問題点〜生態系の撹乱〜

遺伝子組み換え植物によっての生態系に与える問題点は主に3つあります。

1、標的以外の生物への影響

これは遺伝子組換えによってできた耐虫性植物によって起こります。 耐虫性植物とは、虫に食い荒らされるのを防ぐために毒素をだす植物です。 これによって害虫以外の一般の虫まで殺してしまうおそれがあります。 このリスクは一般的に低いと言われています。

2、スーパー雑草の誕生

他の植物と遺伝子組換え植物が交配してしまい、組み替えた遺伝子が拡散してしまうおそれがあります。近縁種とは交配が可能なので、有り得る話です。

3、効用の消失

上に述べた耐虫性植物の毒素が効かない昆虫が現れたり、除草剤に耐えられる植物が出てくる可能性があります。 殺虫剤に耐性をもつ昆虫が実際にでてきているのでこれも有り得る話です。

参考図書

遺伝子組換え植物の光と影遺伝子組換え植物の光と影
山田 康之,佐野 浩

学会出版センター
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