BSE(狂牛病)の問題点

BSEはタンパク質によって発現するというのが最も有力な説です。

生物は、他の生物の成分をそのまま吸収することはせず、かならず消化、分解してから吸収します。他の生物の機能が体内で発現してしまうと困りますよね。 だから普通異常なタンパク質はそのまま牛の体に取り込まれることはなく、問題ないはずです。

ではなぜ発症するのか。 同種の生物なら体内で機能が発現しても問題がないため、消化に使うエネルギーを節約するために十分に消化しないことがあるのです。

牛の餌に、牛の肉骨粉を混ぜていたため上記のように十分な消化が行われず、結果としてタンパク質による感染が起こってしまったわけです。

なぜ同じ牛の肉を牛に食べさせるようなことをしていたのかというと、これも上記の理由です。 消化に使うエネルギーが少ないために、成長が早いんです。 成長が早いと商売としては助かりますよね。

参考図書

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池田 正行

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